日光国立公園内にあり、一般車両が進入禁止の立地条件で「秘湯」を売りにした中規模旅館。
自然の滝が流れる100%自噴源泉掛け流しの温泉が自慢です。
3年前に経営を引き継いだ当時は、創業昭和４年来続けてきた営業スタイルが、昨今求められるお客様の期待に適応できず、売上の低下、従業員のモチベーションの低下、慢性的な人手不足を引き起こしていた。
物的欲求に満たされている宿泊者の志向は量より質へと転換しており、そのギャップを埋めCS、ESを改善すべく経営改革を断行。
従来の手書き台帳での管理をIT化。食事のメニュー、宿泊プランも刷新し、新たなホームページでアピール。
営業体制では休館日を設け（閑散期　週２日、ショルダーシーズン週１日）メリハリをもって働ける職場づくりに取り組んだ結果、売上高、営業利益とも大幅に改善されⅤ字回復を遂げた。

海外オンライン旅行社サイトでの宿泊販売を開始したところ、訪日外国人旅行者が急増。
宿泊されるお客様から動機をヒヤリングした結果、当館の地理、施設、温泉、食事、自然景観といった各要素が、多くの外国人旅行者の期待する要件を満たしていることが判明。
外国人スタッフを採用し滞在中の利便性を向上するとともに、ホームページの多言語化で宿屋や奥鬼怒エリアの魅力を海外向けに発信。
2020年のオリンピック、パラリンピック開催に向け、積極的に訪日旅行客を取り込み地域全体の活性化を実現することを目指しています。